べっしーの部屋

25才、学生

懺悔 & ネットの誹謗中傷について思うこと

はじめに

 

この一ヶ月間、高校時代に喧嘩別れした知人と少し揉めていました。私には、トラブルとなったその知人との口論の末、私物を破棄してしまった過去があります。(当時高校生だったとはいえ、今考えるととてもダサくて幼稚な行為で恥ずかしい。) 最終的にはこちらから書面と口頭で謝罪の気持ちを伝え、金銭的な補償*1をし、知人関係を続けるかどうかは向こうの判断に任せることにしましたが、私自身色々と悩み、考えさせられた一ヶ月間でした。

 

ネットの誹謗中傷について思うこと

さて、話題が変わりますが、近年X(旧Twitter)等のSNSでの誹謗中傷が本当に多いです。不適切な発言や犯罪行為に対して、関係ない外野からの誹謗中傷が当人やその家族、友人への2次被害を生んでいるものも見かけます。日本の法律では「被害のなかった状態に戻す」ということが根底にあり、その人がしてしまった行為以上の懲罰を加えることはしないというものがあります(アメリカには懲罰的損害賠償という考え方がありますが、日本には適用されないものです)。私は、この原則が社会的な制裁にも適用されるべきだと思います。一度間違えてしまったことに対して、「こいつはもう人生終わりだ」と言わんばかりの心無い言葉かけや過去の掘り返しは、自分以外の誰の得になるのでしょうか?

 

今回の件で、自分自身、「過去になんてことをしてしまったんだ」「自分に楽しく生きる資格なんてないのではないか」などと自問自答してきました。このように考えてしまっているのはSNSの影響もあると今では感じています。今、SNSで誹謗中傷をしている人やそれを見ている人は「自分が将来過ちを犯した時にその言葉たちが自分に返ってくる」ということを考えてみてください。自分で自分を苦しめないように、SNSでの発言は考えて行うのがいいと思います。

 

ネットの有名人が一度不祥事等で炎上した際、「こいつの人生は終わりだ」と言わんばかりの罵詈雑言が飛び交い、徹底的に叩くのが今のSNS社会です。現代人はもっと「自分や他人を許す」練習をするべきではないでしょうか?自分や本当に大切な人を守る時が来た時のために語彙力を高めていってほしいです。

 

最後に

ここ最近でかなり精神が参りました。今回の件に関して、いろいろな人に迷惑をかけてしまいました。謹慎の意味も込めてしばらくはXから離れようと思います。 

(追記) 今回のことで、今までの人生は自己中心的な部分が多かったのかなと気づきを得ました。他人の悪いところや失敗をどこか下にみて、優越感に浸っていたからこそ、SNSで行われている他者の誹謗中傷が逆に自分に襲ってくるように感じたのだと思います。月並みですが、今後はより他人を尊敬し、世のため人のためになるような生き方をしていこうと心から思いました。

*1:金額的には高くないものでしたが、謝罪の意も含めて払えるだけ払いました。(示談金の相場など、少し法律に詳しくなりました。)

ひようらのおすすめ居酒屋紹介

はじめに

お酒は二十歳になってから!(他におすすめの場所があったら教えてください。)

 

居酒屋紹介

1. 日吉あまね

2. 日吉酒場

 

3. 鮨 酒 肴 杉玉 日吉 

4. わらわら

5. だんだだん

6. 焼き鳥 すみれ

おわりに

他にも色々あるので調べてみてください!(日吉 居酒屋の予約・クーポン | ホットペッパーグルメ )

 

 

大学院の過ごし方 (慶應義塾大学理工学研究科)

はじめに

この記事は著者のポジショントークが多く含まれますので、参考にする程度にしてください。(大学院の履修要項はしっかり読みましょう。)

 

慶大理工学研究科について

慶應の理工学研究科(以下大学院)には、同大学理工学部卒業後におよそ7~8割の学生が進学します。多くの大学では大学院に進学する際はいわゆる「院試」という名の試験がありますが、うちの大学では成績によって院試を書類提出だけで回避することができます。(学生の間では「内部進学」と呼ばれています。) 大学側の意向としては、「研究活動により集中してほしい」とのことらしく、学科にもよりますが大体GPA2.5程度あれば試験を回避することができます。成績がそれより下回ると面接→試験といった順番で院試が執り行われ、それでもダメな人は大学院に進学することができないという制度になっています。(実際自分の友達も院試浪人しました。)

 

大学院に進学すると2年間の院生生活が待っています。単位としては研究関連の単位(10)と通常授業(20)の計30単位を取ることで卒業することができます。詳しい内訳は以下のようになっています。

 

研究関連 (10)

  • 課題研究 (4)
  • 特別研究第一 (6)

 

授業関連 (20)

  • 主専門科目 (8 + α)
  • 副専門科目  (主専門と併せて20単位になるように)

 

課題研究科目はM1の研究、特別研究第一はM2の研究というイメージです。基本的にこれらの単位は研究を2年間に渡ってしっかりやり、要所要所にある学科全体の成果報告の場で発表を行い、修士論文を書けば取得できます。授業については、主専門と副専門の2つに分けられ、主専門の方にだけ履修要件があります。(主専門は8単位以上。) 主専門は自分の学部の時の学科に対応していて、例えば自分(元物理情報工学科)であれば「物理情報専修」に登録されている授業に対応します。まずはじめにこの記事で伝えたいことは大学院では学部時代にあった学科の垣根が曖昧になります。(少なくとも自分はそう思っています。) 

 

大学院の授業

大学院ではもともと8個?くらいあった学科が3つの「専攻」になります。そして学部時代に学科に対応していたものが専修という概念になります。(専修 == 主専門と考えていいと思います。) 主専門の授業だけで20単位を満たすのは結構きついので、必然的に副専門科目、つまり他学科の授業を受けることになると思います。また授業もそれを前提として進むので初歩から体系的に進んでいくものが多いです。(これに関しては議論があると思いますが、いろんな分野を勉強したい自分にとっては結構ありがたかったです。) この仕組みと大学院入学以降はほとんどGPAが必要ないことから、後述するように様々な分野の授業をとりまくることもできます。多くの大学生は大学院で勉強をやめてしまうと思うので社会に出てからの見識を広めるという意味でも、大学院では学科の垣根をこえていろんな授業を取ってみましょう。

 

就活と研究

正直にいうとうちの大学では「就活と研究」を両立することができている人はあまりいないと思いました。自分も博士課程に行くんだと意気込んで就職活動は完全に捨ててましたし、M1の4月の授業教室に入ると周りの人は「A社が〜」とか「インターンが〜」とかばかり行っててすごく萎えたのを覚えています。学部時代にIT企業等でインターンをしていた人は意外と少ないので、夏の短期インターンの応募をしたり、内々定をもらうためにM1の4~5月にはエントリーシートに命をかけている人も結構います。(自分の同期でもM1の3月に実質内定みたいな子がいました。) 就活が色々落ち着くのは一般的にM2の6~7月ごろと考えれば、「精神的には」そこから修論を書くために研究に本腰を入れると思うので、約半年で研究をある程度形にしないといけません。両立できている人もいますが彼らは本当にすごいと思います。*1 博士課程に進学する場合は余裕を持って研究に打ち込めると思いますが、人生人それぞれ、万人にその選択が正しいとは言い切れません。2年間は意外と短いので学部時代より「より計画的に」物事を進めることをお勧めします。

 

ではここから具体的な例を2つあげたいと思います。

 

修士卒就職の場合

研究室の同期Tくんの例で話します。(以下Tくんの発言のまとめ)

まず、M1のGW(5月頃)から就活の準備を始めました。この頃から企業の調査を始めて、夏のインターンに向けたES(エントリーシート)を書き始めます。ESには例えば「これまで頑張ってきたこと」「入社後の抱負」「スキルセット(や製作物)」などを記述しますが、ちゃんとした成果物、製作物がある人は結構加点になったイメージなので、今のうちから実績作りをしておくのがおすすめと言えます。

夏のインターンは「長期インターン(数週間 / 7月 ~ 8月)」と「短期インターン (1 or 2日 / 9月~10月)」に大別されます。実際に自分はSIerを中心に5,6社参加しました。(長期インターンには参加せず、研究の方を進めていました。) 短期インターンの中頃の時期(9~10月)に企業によっては「早期選考」が始まります。この時期は早期選考のためのESや面接、12月ごろに最終選考があり、自分も1社応募しました。この早期選考での内定は叶いませんでしたが、多くの企業が本選考を始める前に流れを確認することができたので、この時期に体験という意味でも早期選考にトライするのがオススメです。

12月は修士1年の中間発表があり、そちらに集中していました。夏にある程度まとまった研究時間をとれていたのでそこまで苦労はしませんでした。

年が明けて1~2月は短期の冬季インターンの時期です。この時期にも5~6個ほど短期インターンに参加しましたが、その中で自分が内定をもらった企業に巡り合いました。(某大手SIer。)  

2月の後半から業種によっては(SIerなど)本選考が始まります。*2 実際に自分が出したのは7~8社でしたが、ESを大量に書いたり、2~3日に1回は面接があったり*3 と多くの労力を使いました。*4

本選考の最中、冬季インターンの時にお世話になった1社の就職担当の人から「マッチング選考をしませんか?」というメールをいただきました。マッチング選考というのは、インターンで出来の良かった人に対して「インターンで来てくれた部署に入社後配属することを確約して、面接も一部免除するから一回会ってお話ししませんか?」というものです。自分はこのマッチング選考を経て内々定をいただきました。(4月中旬。) 一般的には、早い人で3月末、遅い人で6~7月くらいまで就活をしているので自分は比較的早く就活を終えることができたようです。*5

10月の頭(大体10/1)に、全国的に内定式が執り行われてそこで「内定」ということになります。就活が終わった5月以降は内々定者の交流として月一の座談会を行なったり、内定先から推奨された資格の勉強をしていました。この頃からコンスタントに研究の進捗も生んでいたと思います。

現在(12月)は修士論文に向けた準備をしながら、社会人のマナー研修やちょっとした技術研修をこなしています。来年の4月頭に入社式なので、修士号の取得、資格の取得を両立できるように頑張ります。

 

慶応にあるOB、OGシステムは自分は使いませんでしたが、それが内定の前提になっている企業もあるそうなので活用してみるのもいいと思います。(自分は会社が用意する社員との交流会などに自主的に参加して社会人の働き方を知りました。)

 

 

博士課程進学の場合

自分がこちらなのでこれは自分の例を話します。学部4年の時の研究テーマからガラッと変えて違う分野の研究をM1の4月から始めました。その頃にはもう「博士課程」に行きたいなと思っていたので、就活は眼中になくのらりくらりと生活していました。ちょうど前年にYouTubeを始めた*6のもあってその動画を撮影したりと研究以外のことも結構やっていました。9月ぐらいに研究の成果が出たので国内の学会発表後論文化しようとのことで、12月頭の国内学会にて研究成果を発表、その後論文化を進めました。M1の活動は12月24日(クリスマスイブ)にある課題研究発表会(中間報告)しかなかったので学会で使用した資料をそのまま流用し乗り切りました。M2の前半は共著者たちと論文のやりとりをしながら、並行して博士課程出願等書類を色々と書いて過ごしました。10月の半ばに論文をarXivに投稿してからは、未踏事業をやりながら、投稿論文のジャーナルの査読待ちをしています。今後の予定としては2月頭に修論発表会があり、修士卒ということになります。修士論文の方も目処がついたので今は博士課程に向けて量子測定理論の教科書*7を読んでいます。

 

修士の2年間は比較的ひまだったと言えます。最近は特にそうで日吉自動車学校に通っています。*8

 

慶大大学院お勧め授業

最後に理工学研究科のお勧め授業をいくつか紹介します。大学院では他学科の授業を容易に履修できる上にGPAがほとんど必要ありません。博士課程に進学する際は内部からであれば書類選考のみで、特にうちの研究室では成績を全くみませんでした。*9 (これに関してはちゃんと受け入れ先の研究室に確認してください。)

また、就活に関してもTwitterでアンケートを取ったところその多くが大学院の成績は必要なかったと言っています。

 

 

よって、この記事の結論としては「大学院はGPAの必要性は皆無なので、単位は好きなだけ取って好きなだけ落とそう」というものになります。このマインドで大量の授業を取ったのでその中から面白かったものをいくつか紹介します。*10

 

シミュレーション工学

前半は分子動力学やサンプリングなどの講義*11、後半は量子アニーリングに関する講義。課題が平易で本質的には2行2列の行列を対角化するだけの課題が出た。

量子エレクトロニクス

非線形光学効果についての授業。(ラビ振動なども扱う。) 日本語版の動画と英語版の動画を各講義に準備しているのがすごい。最終課題は論文を読んで5分で英語プレゼンの動画を提出。

生体分子システムの数理

遺伝子回路等を数理モデリングする授業。chemical master equationやそれを数値計算する方法など、数理統計が好きな人は応用を感じられて面白い。(課題はPythonで数値シミュレーション)

自己組織化の科学

「自己組織化」とは何かを解説してくれる。また、チューリングパターン(キリンやシマウマの縞)の数学的な記述(反応拡散方程式)など知らない話題が多くて面白かった。

センシング工学

arduinoを使用する授業。中間課題、最終課題ともにものづくり。

空間型インターフェース

VR/ARに関する授業。HMDの原理を詳しく教えてくれる。授業の途中でメタバース上での講義があり、受講者全員にclusterをインストールさせた。(自分はKCS部室のOculus Questで授業を受けました。)

計算機システム設計論

Verilogの授業。普通に面白かった。(あと担当教員はKCS顧問の西教授)

都市空間のオペレーションズリサーチ

都市工学の授業。都市に潜んでいる数学を色々な分野で分析する。(組合せ最適化、グラフ理論、サンプリング、ゲーム理論) 個人的には数学のいろんな分野の総合格闘技感があって面白かった。

光物性物理学

マクスウェル方程式と分極のローレンツ振動子モデルから屈折率を導出するところから始まる高度な授業でありながら説明が丁寧。オンライン映像に力を入れている。

データサイエンス特別講義

不定期 水曜3~5限 全5回。最初の授業は難しすぎて意味がわからなかったが、例えば2回目の地震活動を非定常ポアソン過程で推定する授業など面白い。(課題はexcelやRを使用)

量子力学の数理工学

- 指導教員の持つ授業なので流石に入れておきます。

 

まとめ

大学院は人生最後のモラトリアムなので、有意義に過ごしましょう!(自分はあと3年楽しみます。)

*1:両立ができず精神をすり減らしている人も結構いる印象です。

*2:ITコンサルはもっと早いと聞きます。

*3:面接は一回だけではありません。多くの企業は ES → 一次面接 → 二次面接 →(n次面接) → 最終面接 と続いていきます。

*4:噂では文系とかになると30~40社受ける人もいるとかいないとか......

*5:経団連の就活ルールとしては就活解禁は6月1日です、が多くの企業は早期から選考をやっているため6月から腰を入れて就活をし始めるという人は少ないです。

*6:KCS :: Computer Society

www.youtube.com

*7:Quantum Measurement Theory and its Applications

www.cambridge.org

*8:最近路上に入りました。教習期限が3月までなので早く終わらせなければ...

*9:後から聞いた話ですが、出願時に提出した大学院成績証明書を指導教員は見てすらいなかったらしく、「GPAって上限いくつだっけ?笑」と言われました。

*10:情報系の講義も結構とりましたが、ほとんどが英語なのできつかったです。(よってお薦めには入れていません。挙げているのは最後以外全て日本語の講義です。)

*11:講義資料 ↓

github.com